上腕骨上端部骨端線離開(じょうわんこつじょうたんぶこったんせんりかい)
1. 原因
野球などによる投球動作などで、上腕骨(肩から肘までの骨)がひねり動作で柔らかい成長軟骨がストレスを受けるため。
2.症状
☆投げた時の痛み
投球中または投球後肩に痛みが出てきます。投げれば投げるほど痛みは強くなり、放っておくと日常生活の動作でも痛みが出てきます。
☆インナーマッスルの負荷で痛みが出る
骨端線(成長軟骨)周囲にインナーマッスルが付着しているのでインナーマッスルの筋肉を動かそうとすると痛みを伴う場合があります。
☆インナーマッスルの萎縮
痛みが続いているのに投球を行うと、インナーマッスルが働かないように無理なフォーム(代償運動)で投げてしまい結果インナーマッスル痩せてきます。
☆骨端線(成長軟骨)のピンポイントの痛み
☆レントゲン撮影
3. 治療と予後
基本的には投球中止になります。
痛みがきつい場合は日常生活でも制限をかけます。
治療は患部に鍼治療や周囲の筋肉に超音波をかけ炎症、筋緊張をとります。
痛みが軽快してきた段階でシャドーピッチングから始まり遠投までを痛みがないかを確認しながら約1~2ヶ月で復帰していきます。
4. 予防
肩関節の柔軟性
体全体の柔軟性
投球数の制限(60球程度)
インナーマッスルの強化
遠投、変化球を極力避ける
成長期(10~15歳)の段階では筋肉やスピードにこだわることはあまりお勧めしません。
それよりも体の柔軟性やバランス、感覚を養うことが将来飛躍するために重要と考えます。
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